はしかの症状は風邪の様な症状で、「はしか」と、「三日はしか」は違います。はしかにかかったかなという恐れのある場合は、直ぐに病院で診てもらうことが大切です。
はしかの症状は38から39度の高い熱が出て人から人へ感染します。はしかは麻疹(ましん)とも(はしか)とも言われています。感染力が強く症状も重くなりやすいので、特に乳幼児期には気をつけなければならない怖い病気です。
そして、はしかには合併症の恐れもあり、注意しなければならない病気です。乳幼児に多い合併症に、肺炎や脳炎、中耳炎などがあります。
はしかは集団発生し流行する病気です。感染力が非常に強く、乳幼児や子供だけでなく大人でも感染し、一時的な免疫力の低下が起こるので合併症への恐れがあり、他の病気にもなる可能性があります。はしかは、春以降夏にかけて流行することが多く、人の集まるところなどでは一気に集団発生することが多いです。
感染原因は、麻疹ウイルスの空気感染、飛沫感染、直接な接触感染などの経路で感染します。鼻やのどの粘膜から、はしかのウィルスが入って来て感染します。
はしかにかかったかなといった恐れのある場合は、すぐ病院で診てもらうことが大切です。
はしかの症状は、発熱や咳・くしゃみ・鼻水など風邪のような症状が出てきます。はしかの潜伏期間は約10日間で発疹が出始めるまでに約14日間かかります。また唇や頬の裏側に白斑が現れます。口から水分を摂取しにくくなりますので、乳幼児の場合は脱水症状にも注意しましょう。3日前後で一旦解熱し再び高熱になり・喉の痛み・発疹・目やに、結膜炎などの症状が出始めます。はしかの発疹は顔や耳の後ろ側から始まり、やがて全身に広がって行きます。
発疹は出始めてから3日間程度続き解熱とともに消えて行き、色素沈着は残らず10日ほどで普通に戻るようです。
はしかに似た病名に「三日はしか」という病気がありますが、「三日はしか」は 風疹 ( ふうしん )といわれる病気で、はしかの方が、風疹より症状は重くなります。
はしかは予防接種があることで少なくはなったようですが、感染力も強く症状も重くなりやすいため免疫力が弱い乳幼児には、特に怖い病気の1つなのです。はしかの免疫のない人に感染すると、ほぼ必ず発病すると言われています。
特に妊婦さんは、はしかにかからないような注意をすることが必要です。
はしかの予防接種を受けていれば、合併症はほとんど起こらないとされています。一旦発症してしまうと、咳を押さえたり解熱などの対症療法以外の有効な治療法はないようです。はしかは、死亡することさえある油断のできない病気です。死亡率は、乳幼児の1歳までの子供さんが特に高いようです。
MRワクチンの予防接種をする時期は1回目が、1歳から2歳までで、2回目は就学前の1年間とされています。MRワクチンは、はしかと風しんの混合ワクチンです。
1歳までに、はしかの予防接種をされる方もおられるようですが、成人のはしかの予防接種の場合も、どちらも上記以外は自費になります。また、はしかの予防接種には、稀に副反応があることも考えておいたほうがいいでしょう。はしかのワクチンの予防接種ができないとされる、妊婦、白血病、その他免疫異常やアレルギーのある人などは注意が必要です。詳しいことは病院や保健センターに問い合わせて相談されるのが良いでしょう。
以前は、一度はしかにかかれば(子供の頃)、もう大丈夫とか、ワクチンをしていれば、はしかをしても大丈夫とされていましたが、そうでもないようです。はしかの抗体が10年もするとなくなってしまう場合もあるようです。一般に、子供のはしかは比較的簡単に治ってしまうのですが、大人になって、はしかにかかるとひどいようです。これまでは、はしかはすぐ治るから大丈夫というような認識だったと思います。はしかなどのワクチンの予防接種を必ずする時代から、するか否かを選択できる時代があったと思います。子供の場合は保護者がこういった大切な選択をしてやらなければならないのです。今の学生に、はしかの流行(発症率)が多いのはこの時期、予防接種をしなかったことが表面化しているのだとも言われています。
はしかの予防接種は必要なようです。